なお
日々の喧騒をくぐりぬけ、ふと心の中が凪になりかけた時に、
「あれ？何かやるべきことが全部終わっちゃった…。何か物足りない…。何かしなきゃ。勉強でもする？SNSでもチェックしようかな。ゲームでもしようかな？何もしていないことにひどく退屈を覚えてしまう…。」
とかつてよく思っていた私です。
多くの人がそうではないのでしょうか。
ある程度の仕事をこなして、家事もこなして、趣味もやり尽くした1日のほんの少しの隙間が訪れた際に、
「あれ…？何か仕事も趣味もやりつくしてしまったんだけど…なんか退屈だ…。やらなければならないことは終わったんだけど、もっと何かした方が良いような？え…すごい退屈。どうしよう！退屈だからご飯でも食べようかな？運動でもしようかな？」
と思う瞬間が多々あると思います。本当は忙しい時はその隙間をずっと求めていたのに、いざその隙間が訪れると退屈に感じてしまう。
これは完全に自我さんの声です。
自我さんは退屈が何より嫌いです。
私はかつて退屈を何よりも避けたいものとして忌み嫌っていました。
心の中では平和を望む一方で、実は人生のジェットコースターのようなドラマを望んでいたのですね。
以前私が、
「どん底から這い上がって平和な生活にしようゲーム」
をしていた時に、それをクリアしてしまった時がありました。
そこで体感したことは心の平穏ではなく、
「圧倒的退屈！！！！」
だったんです😂
何も問題もなく、取り組むべき課題もなく、ただただ平穏な毎日だけが続きました。
一見文字だけでみるとかなり良いことなのでは？と思われる方が多いと思いますが、
実際の生活では、これまで私は貧困の中で生き抜くゲームを楽しんでいたので（表面的にはかなり焦ってはいましたが、心の奥底では楽しんでいたことが後でわかりました）、
それが急になくなったので、例えるならばポケモンのゲームを全クリしてしまったようなものなのです。
ですので次の新しいゲームを買うまでのお預け期間という感じでした。
いえ、本来ならば喜ばしいことなんです。
自分の問題が全て消えて、必要なものが揃い、自分の平和が保証されている状態。
もうこれ以上人が望むことはないのでは？と思われることだと思います。
ただこの時は私は空の境地を掴んでいなかったので、自我さんが大暴れしたわけです。
「もっと楽しいゲームをさせろ！」
「そのために何か問題をよこせ！」
「クリアするのにかなり難しいような問題をよこせ！」
「はやくしろ！レベルアップだ！」
「あ、それなら自分で問題を起こしてやる！」
「それをクリアするためのゲームをすれば退屈でなくなる！」
というようにです。
私はこの自我さんの声にまんまとやられ、せっかく平穏な日常が手に入ったにも関わらず、
退屈に気が狂いそうになり、自ら平穏な日々を壊し、自らイバラの道に進んだわけです。
そこでまた辛くなって自殺未遂して、助かって、また現実問題に取り組んで….の繰り返しでした。
このあまりにも辛すぎる期間にふと、心の奥底の声に耳を傾けてみたんです。
すると、
「今の状況は確かにめちゃくちゃだ。お金もないし、入るあても限られている。私には後ろ盾もない。だけど、だけど、あの何もない退屈な日々に戻るよりかは今のゲームを楽しんでいるほうがよっぽどマシなんだ….！」
と言っていたのです。
今こうして客観的に見ているとかなりマッチポンプなことが分かりますよね🤔
それから月日は経ち、
私は空の境地を目指すために瞑想が必要になってくるわけですが、必ずと言ってもいいくらい通る道が、
「瞑想中に退屈を感じてしまいやめたくなる」
というものです。
私もよく瞑想中に退屈に感じてしまい、よくやめてしまっていました。が、
この退屈さも感じているのも自我さんですのでまだ抜け出せていないサインなのです。
瞑想が深まり、自分が起きているのか寝ているのかの狭間で揺れている時に、
「なんか神秘的な感じになってきたけど退屈だ…。」
と感じやすいのですが、ここはまだゴールではありません。ここをゴールだと勘違いする人がいますが、もし退屈さを感じた時は逆にチャンスです。
その退屈な思いの正体を探っていくとある時突然いなくなるからです。
その先が本当の至福の境地です。
これは瞑想以外で日常生活においても使える技だと思います。
何かふと退屈を感じた時にその退屈さにフォーカスしていくと消えていくからです。
瞑想の先に残ったものが「退屈」だと感じた方は、あともう1枚壁が残っているというサインです。
退屈さを感じ始めたら、
「あ、もうゴールはすぐそこなんだな。」
と思ってください＾＾
”退屈”という雲そのものに突進していくと実は何にもなかった水蒸気のようなものです。
さらにその雲を通り抜けたら素晴らしい景色があるわけです。
それなら何も恐れることなく進めると思います。
瞑想の醍醐味のひとつだと思います。
あらゆる思考感情を通り抜けた先に見つかるオアシス。
退屈さを感じきるというか、退屈な思いそのものの存在を疑うというような感じでしょうか🤔
全ては幻ですからね！
その幻が消え去った瞬間がどんなに幸せか、一度体感してみると分かると思います＾＾
【まとめ】
・瞑想中に退屈さを感じたら空の境地まであと一歩のサインである
・退屈だと感じ始めたら、かまわずその思いをくぐりぬけること
ぜひ、試してみてください＾＾
そしてそれがどうなったのか、体感も教えていただけますと嬉しいです✨
それでは今回もここまで読んでいただきありがとうございました！
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