
今日も読みながら、あなたの中の苦しみの状態を解放していきましょう^^
今回のテーマは、「あなたが抱える怒りを今ここで解消して、幸せに生きる♡」です!
クリシュナジさんとプリタジさん、佐野直樹さんの本を読んでいて何度も頷いた箇所があります。
それは、「喜びよりも正しさを選ぶと分離して苦しむ」ということ。
私はこれまで、自分の内側に繰り広げられている「怒り」の正体を何度もノートを使って向き合ってきました。
以前の記事にも書きましたが、怒りの正体というのは私の中にある「正しいか」「正しくないか」といった裁判官がいたことによるものでした。
「だって、私はこんなにもルールに則っているのだから、周りもルールを守って当然。」
こんな思いを常に抱えていました。だからこそ、私から見て「ルールを破っている」と思う人に対しては怒りが止まらなかったんですよね。
それから月日は経ち、クリシュナジさん&プリタジさん、そして佐野直樹さんの本に出会い、
「喜びよりも正しさを選ぶと分離して苦しむ」
という一行を見つけた時は、何度も頷いたくらい共感したものです。
つまり、「相手を理解するよりも責める時、喜びから遠ざかり苦しむ」ということです。
あなたは最近、誰かを責めましたか?
ここで立ち止まって、誰かを責めた時のことを思い出してみましょう。
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私はつい数日前、盛大に誰かを心の中で責めました。
それはオフィスのスタッフに対してです。
彼女は台湾人です。
最近アルバイトとして別部署にやってきた彼女ですが、
私の性格とは対極に位置するというくらい、いつもノーメイクで、大雑把で、人との物理的な距離感も近く、暇な時は堂々とデスクで寝ていて、裸足で歩き回り、言いたいことは相手が年上だろうがハッキリと言うタイプ。
そしていつも調子のはずれた鼻歌を歌っていて、ちょっと変わった風貌をしています。
言われた仕事はこなし、他の外国人スタッフよりもきちんと「お礼」や「あいさつ」が出来るので、
私はあまり気にしないようにしていたのですが、
一点だけ、日本語の拙さが私にとって引っかかるものがありました。
つまり、何を言いたいのかがさっぱり分からない時があるのです。
これが私にとって大きなストレスとなっていました。
数日前、私が急ぎで書類を作っていた時のことです。
「なおさん、最近掃除機の調子がおかしいので見てもらえますか?」
と聞かれました。
「えー?去年買ったばかりなのに….。」
自分のペースを急に崩されたことに若干イラッとしながら、それを表情に出さないように掃除機が置いてある場所に行きました。
彼女は言います。
「なんか、途中で変な音がする。充電しているのに、青いひかりがちかちかしない。で、いつもよりはやく充電がきれる。点滅が….。」
要は掃除機の稼働している時間がいつもより減っていて、充電している時の青いランプも点滅しないということか、と思って、私は掃除機の電源をつけて一通りオフィスの中で掃除機をかけてみました。
確かに、いつもはしない吸引の音が若干するものの、きちんとゴミは吸い込むことが出来ていて、
充電のスタンドにかけても問題なく青いランプが点滅していました。
「確かにいつもは聞かない音は一瞬だけするけど、何も問題なさそうだよ….?」
すると彼女は、
「でも、点滅が…..。ちかちかにしないといけない。点滅をちかちかさせるにはどうしたらいいですか?」
私はこの時にイライラがMAXになっていました。
「ごめん、何が言いたいの?点滅とチカチカって同じ意味ですよ。はぁ……。」
そう言って私は「掃除機の件は問題なし!」と判断し、手を洗いに行きました。
こうして書くとひどく器の小さい女だなと思います。
こんなことでイラッとしてしまったのは、日々の色々なことの積み重ねがキャパを越えたからです。
これまで外国人スタッフに対して、色々と思っていたことがありました。
それは例えば、日本語が拙くて、何を言っているのかが分からなくて、そのくせ私が話している最中に話を遮られたりするものであったり、
そして彼らがどのくらいの日本語を理解しているのかがこちらではよく分からないので、
難しい単語を使わないようにするためにかなり頭を使うということ。
さらに日本人特有の「繊細さ」や「暗黙の了解」、「人との距離感」が彼らには分からないので、文化の違いで私がちょっとイラっとすることが多々ありました。
そんな中、急いでいる時に掃除機のことを言われて、さらには何を言いたいのかも分からず、
私は心の中でかなり彼女を責めていたと思います。
・なんでもっと綺麗な日本語を使えないの?
・日本に何年も住んでいるはずなんだから、もっと日本語を勉強してほしい。
・なんで私が彼女の言いたいことを理解するために余計に時間を取られないといけないの?
・なんで私が今やっている仕事について知っているはずなのにあのタイミングで話しかけるの?
・私が彼女の立場ならもっとこうするのに
そんなことを心の中で反芻し、私は書類を作り上げた後に耐えられなくなって外に飛び出しました。
エアコンでキンキンに冷やされた身体にとって、贅沢なことに8月の外はとても心地よく感じられます。
あたたかい空気を胸いっぱいに吸い込み、イライラの感情を吐き出すように、信号待ちしながら何度も深呼吸しました。
美しい青空と、夏限定で見られるもくもくとした白い雲を見上げながら、先ほどの出来事を振り返ってみました。
・私、どんな態度だったんだろう。
・たぶんめちゃくちゃ嫌な顔をしていたな。
・彼女が本当に言いたかったことってなんだったんだろう。
相手を理解するより責める時、苦しみが生まれるー
ここで立ち止まって考えてみたら、罪悪感が押し寄せてきました。
そういえば彼女は、毎朝オフィスを一番最初に開けてくれる人です。
一番最初に開けるということは、空調も入れてくれるということですので、
ただでさえ駅から遠い不便な場所にあるオフィスに、徒歩か自転車で汗だくになった後、
一番最初に開けてくれる人とっては、扉を開けると外よりも暑いオフィスなんですよね。
私にとってはこれも「不快」の一つだと思います。
そんな私は11時過ぎにオフィスに来るので、その時にはキンキンに冷えた最高に涼しい場所になっているわけです。
私は毎日そのエアコンでキンキンになった楽園に飛び込み、
「すずしーーー!さいこーーー!」
と言いながら出勤しているわけです。
あーー….最低だな。
そんなことを考えました。
さらに先ほどの彼女との会話で、またひとつ分かったことがありました。
それは、毎朝彼女が掃除機でみんなのデスク周りをお掃除してくれているということです。
まだ彼女がアルバイトとしてやってくる前のこと、私はこのオフィスにルールを設けました。
それは、
「お掃除は基本、各々がすること!自分のデスク周りのことは自分で綺麗にすること!そして汚したら汚した本人が綺麗にすること!」
というものです。
お掃除を当番制にすることであったり、誰か1人に押し付けるのが心底嫌いなので、私は最初にこれを決めたのです。
ところが彼女は、毎朝みんなのためにお掃除してくれていたのです。
私はこのことを知って、あぁなんてひどいことをしてしまったんだろう…と思いました。
いつも行く定食屋さんで注文したものが運ばれてくるまでの間、呼吸に意識を集中させて、
・彼女を理解せずに責めたこと
・それによって生まれた怒りと罪悪感
についてただ観察していました。
これには否定することもなく、ただ観察しました。
そして責めたことの根源を見つめました。
この根源というのは、
・私ならもっとこうするのに
というものです。
この「私ならもっとこうするのに」というのは、「自分にとっての正しさの証明をしたい」というあらわれです。
ただこの根源に気づき、一連の感情の連なりを眺めました。
そうして呼吸をすると楽になっていきます。
さらに、彼女の良いところも見えてきました。
・他の外国人スタッフは文化のせいかあんまりお礼を言ってくれないけど、彼女はいつもお礼を言ってくれていたな
・みんながやりたがらないゴミ捨てをいつも率先してやってくれているな
・いつも綺麗にテーブルを拭いてくれているな
・他の外国人スタッフが、「日本語に自信がないので、なおさんが代わりに電話応対お願いします。」というのに、彼女だけは率先して電話をかけているな
罪悪感からではなく、ただ純粋に彼女の良い部分が目に浮かびました。
美味しいハンバーグ定食が運ばれてきて、私は食べながら、
「ずっと、他者を責めてばっかりだったなー。」
と心の中で言いました。
小学校の通知表に書かれ続けたこと、それは、
「正義感があって、悪いことをしたお友達がいたら真っ先に注意しに行っていますね。でも言葉遣いは気をつけましょう。」
というもの。よく女の子に嫌がらせをする男子と喧嘩していました。追い打ちをかけるように父親の真似をしてひどい言葉を使っていたと思います。
そんなことを思い出しながら苦笑しました。
私はものすごく口が悪かったです。
そのため、意識して気をつけるようになりました。
だからこそ、文章でやり取りする際に相手のことを考えない人のことが大嫌いなんです。
例えば、公式LINEで顔が見えないことをいいことに、私に言いたいことをそのまま言う人や、
私の批判はするくせに、無料で何かをやってくれと言う人、
そして長文の質問をしてきたので、それに回答したのに何のお返事もなかったこと。
こういったことには許せなくて何度も心の中で責めていたと思います。
・スピリチュアルや引き寄せの法則うんぬんの前に、あなたの人間性が原因で人生がうまくいかないのでは?
・私ならそんな品のないことをしないのに
・そんなんだから人間関係で苦労するんですよ
・そんなことを日常で平気でやってしまうから人から嫌われたり、奥さんから逃げられたり、マウントを取られるんですよ
などなど、めちゃくちゃ思っていました。
ですので、本当に素敵な読者さまとだけ繋がることに決めました。
私のビジョンは、この世界で苦しんでいる人の心の内側を、苦しみから解放して美しい状態にするということですが、
そもそも私への態度が明らかにおかしい人へは、もう関わらないと決めました。
「なおさんなら受け止めてくれそう。だからちょっとくらいこんなことも言ってみてもいいよね。」
というような心の声がある人を何人もお見かけしたので、そういう人とは二度と関わらないと決めました。
ひとつ気づいたことがあります。
人を責めやすい人というのは、自分で何かの分野において、努力したことがある人です。
私の場合は、
・接客
・言葉遣い
などです。
特に接客に関してはリゾートホテル時代にかなり勉強したので、自分がホテルで泊まる側になった時に、
明らかに怠惰なスタッフさんを見ると許せなくて怒りがわくくらいでした。
「私ならお客様にそんな思いをさせないのに。」
「私ならもっとこうするのに。」
過激なマナー講師くらいになっていたと思います。
これも、自分の中の「正しさ」があるからですね。
でも、目の前の許せない相手というのは、自分の人生に何の関係があるのだろう?
という問いかけを教えてもらった時、ハッとさせられたんです。
確かに…..。何も関係がない。
これまでは関係があると思っていたから怒っていました。
でも、相手の人生というのは確かに、本当に関係がないんですよね。
いったい、この関係のない人たちにどれくらいの時間を割いてしまったのだろう?
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自分自身の怒りと向き合うと、自分の中の「正しさ」の基準が見えてきます。
相手を理解するよりも責める時、苦しみが生まれるー
怒りで苦しい人はぜひ、自分の中の「正しさ」を見つけてみましょう。
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さて、私が定食屋さんの窓際の席に座って、台湾人スタッフとの一件について思いを馳せていたら、
まさにその彼女が鼻歌を歌いながら独特な歩き方で目の前の歩道を通り過ぎて行ったのが見えました。
なんだか拍子抜けしたような気分でした….😂
彼女の良いところは、余計なことは何も考えないというところなんですよね。
本当に、私とは対極に位置する人です。
定食を食べ終えて、オフィスに戻りました。
すると、私がシューズロッカーに入れず脱ぎ捨てた自分のスリッパが、丁寧に揃えられていたのです。
こんなことをしてくれる人はこれまでにいなかったので、
すぐに彼女がやってくれたのだと気づきました。
「◯◯さん、スリッパを揃えてくれてありがとう。あといつも、ゴミ捨てとか、お掃除をしてくれてありがとう。」
彼女は声を出して大袈裟に笑います。
何度もこの大袈裟な笑い方に違和感を持ったこともありました。
でも、振り返ってみると彼女は私とコミュニケーションを取りたかったのかもしれないことに気づきました。
思い当たる点がいくつもあります。
私が先輩に分からないことを聞くと必ず間に入ってくるんです(え、それあなたは絶対知らないことなのになんで!?)。
それだけでなく、誰かと何気ない会話をすると必ず間に入ってきたり、
遠くから話を聞いていて大袈裟に笑われたり。
(あ、ただ彼女はコミュニケーションが取りたかったんだな。)
そう気づいたら、日常のあらゆるイラっとした瞬間などが浄化されていったのでした。
はじめて彼女を責めるのではなく、理解したような気持ちになりました。
おかげで穏やかな境地を取り戻すことが出来ています。
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もし、「相手を理解するよりも責める時、苦しみが生まれる」という部分で、
「なんで私が相手のことを理解しなくちゃいけないの??相手が私のことを理解すべきなのに!!!」
という思いが湧いた方は、
あなた自身があなた自身をもっと理解する必要があるということです。
一番の理解者は、あなた自身でありましょう。
これにはぜひ、ノートに書き出してじっくりと向き合ってみてくださいね^^
すると思わぬ発見があります✨✨
私自身もノートを使ってたくさんのお宝と言えるべき発見をしました。
このお宝というのは、必ずしも美しい見た目をしているわけではありませんが、
見つけるとかなり大きく人生が変わると思います☺️
なぜなら、苦しみからまた一つ解放されるということだからです。
ノートに書き出す際のポイントとしましては、
「私にとっての正しさとは何だろう?どんな基準があるだろう?最近イラついたことはなんだろう?それはどうしてイラついたんだろう?その根源は何だろう?どんな基準で相手を責めているだろう?」
という問いをもつことです。
ぜひ、じっくりと時間をかけてご自身の内側へ旅してみてくださいね✨✨
素晴らしい宝物に出会えること、間違いありません。
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